昨日NYから日本に帰って参りました。
最後の日に受けた、それは美しいマッサージのことをその感動が薄れないうちにお伝えしたいと思います。
マンハッタンのミッドタウン57th ST沿いにあるDay Spa で私はそのマッサージを受けました。
私がガウンを着てソファに座わりマッサージセラピストを待っていると。。。
現れたのは優しい笑顔をした黒人のアメリカ人男性。
案内されたトリートメントルームには天井から吊るしたガラスの器にキャンドルが灯されていました。
室内扇風機の微風がそのガラス器をわずかに揺らし、部屋全体がゆらゆらとキャンドルの明かりに揺れていました。
ゆっくりと背中のマッサージから入りました。
オイルマッサージです。
彼の大きな厚みのある手は、触られるだけで安心感がありました。
マッサージが始まって５分も経たないうちに、私は彼のマッサージのリズミカルな動きに注目しました。
それは、まるで音楽のようなマッサージでした。
ところどころ入るバイブレーション。
私の体を使って、彼はマッサージという楽器で美しい音楽を奏でているようでした。
NYでマッサージセラピストになるには、フルタイムでしっかりと１年半ほど解剖生物学など専門的なことを学びます。
私の周りにもNYマッサージセラピストが多くいますので、その勉強の大変さはよく聞かされています。
彼のマッサージも美しくリズミカルだけではなくしかっりと、体の骨格、筋肉の付き方などの専門知識の基本がしっかりとある医学的視点から組み立てられたマッサージだと感じました。
後半、仰向けになりデコルテ・ショルダーそしてヘッドマッサージで終わりましたが、その時は本当に、
「こんなにも美しいマッサージがあるなんて！！」
と感動の嵐でした。
生まれて初めて私はこんなにも美しいマッサージを体験しました。
それはマッサージという名のひとつのアート作品だと思いました。
普段、私たちはアートを視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚という五感で感じています。
でも、ここに能動的に触れるという「触覚」とは違う、受動的に触れられるという感覚で感じるアートがありました。
マッサージは東洋が本場だと私はどこかしら思っていましが、今回のマッサージを受けて考え方が変わりました。
そして、世界の広さと偉大さを実感し直しました。
それは、本当に美しいマッサージでした。
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